WINE MARKET PARTY フランス訪問記 2017 ②

こんにちわ。
WINE MARKET PARTY
フランスワイン担当久米村です。

シャンパーニュ訪問記第二回目です。

5/9(月) フランス 08:30(日本15:30)
天候/快晴 気温/13℃

この日は気持ちが透き通る様な開放感に酔いしれる美しい青空。


早速ホテルでの朝食を済ませ出発の準備。


朝食からしっかりとチーズやサラミを堪能しました。

2日目はもっとも重要なミッションであるテタンジェを訪問。

1734年創業以来家族経営を続ける数少ない有名グラン・メゾン。

程良い緊張感の中ホテルから車で10分ぐらいでテタンジェのメゾンに到着。


白を基調とした開放感溢れる美しい空間。早速緊張モードです。



そして、まさかのピエール・エマニュエル・テタンジェ氏が登場。


早速のサプライズに動揺が隠せないまま、講義がスタート。

1240年
シャンパーニュ伯爵(ティボー4世)がシャルドネ種の原型となる木をキプロスから持ち帰り栽培がスタート。

1734年
後のテタンジェとなるフォレスト・フルノー社をジャック・フルノー氏が設立。

1919年
AOC制定当時「シャンパーニュに使用出来る葡萄品種は、次の品種とする。ピノ系品種とアルバンヌとプティ・メリエ」と定めてあり、諸説あるが当時シャルドネ種はピノ系品種と考えられていた。

1932年
ピエール・テタンジェ氏がシャトー・ラ・マルケットリーを購入しシャンパーニュビジネスに参入。

1945年
フランソワ・テタンジェ氏がメゾンの象徴でもあるシャルドネ・スタイルを確立。

2006年
ピエール・エマニュエル・テタンジェ氏が前年に買収されたテタンジェ社を買い戻し現在に至る。

講義が終了すると待ちに待った地下セラーの視察です。



現在テタンジェが使用している地下セラーはガロ・ロマン時代(ローマ時代)に石切場として利用されていた地下空間の上にサン・ニケーズ修道院を建設し以後べディクト派の修道士達がシャンパーニュの貯蔵庫として、またフランス革命時に修道院は破壊され、地下礼拝堂として使用していた歴史背景があります。



地下15~30mに位置し一年を通して平均気温10度、湿度90%をキープした熟成に理想的な環境の中で300万本以上のシャンパーニュがリリースされるのをゆっくりと待っています。



コント・ド・シャンパーニュを始め、ヴィンテージのマグナムボトルから、ブリュット・レゼルヴのジェロボアム(3000ml)、マチュザレム(6000ml)がピュピトルと呼ばれるオリ下げ台で6ヶ月かけ、1本1本瓶口に澱(瓶内二次発酵が終了すると酵母は澱となって沈殿する)が集められます。



その際、ルミアージュ(動瓶)と呼ばれる工程は全て手作業で行われます。(ブリュット・レゼルヴ750mlなどはジャイロパレット(全自動)で行われる)

肌寒い地下セラーの見学を終えると、醸造長を交えた本格的なティスティングの開始です。





TAITTINGER Brut Reserve NV



葡萄品種:ピノ・ノワール45% シャルドネ30% ムニエ25%
主な原酒:2013年70% 2010年・2011年・2012年30%

最低36ヶ月以上の長期瓶内熟成(規定では15ヶ月でOK)による繊細で決め細やかな泡立ちが魅力。フレッシュな柑橘類のアロマに「調和」という言葉が見事に当てはまるバランスに優れた味わい。メゾンの顔となるアッサンブラージュの魔法に魅了されたシャンパーニュ。


TAITTINGER Brut Millesime 2009



葡萄品種:シャルドネ50% ピノ・ノワール50%
主な原酒:2009年100%

日本未発売の最新ヴィンテージ・シャンパーニュ。2009年は太陽の影響を受け完熟した熟度の高い葡萄を連想させるもっちりとした柔らかい味わい。比較的早くから楽しめるうえ、陽気な姿を楽しむ事が出来る。セパージュ比率は一切変更せずヴィンテージの個性をダイレクトに表現している。


TAITTINGER Comte's de Champagne 2006



葡萄品種:シャルドネ100%
主な原酒:2006年100%

コート・デ・ブラン地区の5つのグラン・クリュの葡萄を使用(アヴィズ、シュイイ、クラマン、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェ)一次発酵をステンレスタンクで90~95%、樽で5~10%行う。パイナップルやカリン、ブリオッシュやナッツ、バニラなどの豊潤なアロマ。ゆったりとした優雅な気泡が美しく、輝かしい色合い。清楚で真面目な印象。白を連想させる高貴な女性。シャンパーニュの女王と呼ぶに相応しい気品溢れる世界観が魅力的。


TAITTINGER Prestige Rose NV



葡萄品種:シャルドネ30% ピノ・ノワール&ムニエ70%(赤ワイン15%)
主な原酒:モンターニュ・ド・ランス&アンボネイ村の赤ワイン

アッサンブラージュによる力強く逞しいロゼ・シャンパーニュ。ザクロやスミレ、野苺のアロマ。活き活きとしたフレッシュ&フルーティーなティストに、アフターに広がるエレガントで煌びやかな酸が美しい。華やかで滑らかなタッチは30ヶ月以上の長期熟成によるキメ細やかな泡立ちとアッサンブラージュによる質の高い赤ワインを絶妙なバランスでブレンドする事により生まれる奇跡のロゼ・シャンパーニュ。




短い時間でしたが、非常に有意義な時間を過ごせました。日本で感じる疑問や感覚のズレをほんの少しづつ修正しながら、本場での質の高いティスティングとなり非常に嬉しく思います。

シャンパーニュの未来を危惧しながらも未来を期待する素晴らしいディスカッションになったと思います。

本質を知り文化に触れ、現状を知る事により、未来は開かれると思います。



肩書きやマーケティング、ブランドに左右される事なく自分自身が自らの価値観で判断し、ワインは農作物である事を忘れず、自然や様々な環境に感謝し、人から人へと繋がる素晴らしいワインを御紹介し続けて行きたいと改めて強く実感しました。

WINE MARKET PARTY 久米村

つづく